フェアトレードのある暮らし|しゃんてぃこっこ

皆さんは、フェアトレード(Fair Trade)という言葉をご存じですか?直訳すると「公正な貿易」と言う意味で、私たちが普段している買い物にも関わっています。

価格の安い製品の背景には児童労働や低賃金、大量生産・廃棄による環境への負荷など、沢山の問題が背景にありますが、フェアトレードはそういった問題を解消し、発展途上国との貿易において人々の生活を助け環境負荷のない製品づくりをするという、人にも自然にも優しい仕組みのこと。

今回は、昭和町でフェアトレードセレクトショップを営む「しゃんてぃこっこ」の高橋さんに、お話を伺いました…!
 

フェアトレードに出会い現地で感じたこと

 
雑誌で見かけた可愛い商品がきっかけで、フェアトレードの世界を知った高橋さん。

そのシステムに感銘を受けて、NGO主催のスタディーツアーで現地へ行くことを決意したのが、今から11年前のこと。最初に訪れたのはインド隣国のバングラデシュという町でした。


高橋さん:フェアトレードって言葉を知った時、こんなに素晴らしいシステムがあるんだって感動して。元々ボランティアに興味があったので、現地へ行くことにしたんです。

ツアーは10日くらいかな。刺繡をする作業所とか、ブロックプリントと言って、木の手彫りのスタンプを一つひとつ押して生地にプリントする様子とかを見て回りました。

2回目のツアーでは現地の生活の様子をみたり、公衆衛生を教える場だったり。現地ではヒ素が入っている井戸水が多いから飲んではいけないと教わったり。

でも、現地の人たちは本当に飲むものが無いと口にする事もあるそうです。だから病気になったりね…。

 


児童労働の現状も見ましたね、5才くらいの子どもが雇い主と一緒に住んでいて一日中家事の手伝いをしたり。5才だと日本でそんな事ってないから、びっくりしました。お父さんお母さんに会いたくても家に帰れるのは年に1回くらい。

雇い主の人が外に出でもいいよっていう時にしか鍵をかけられて外に出られないとか。実際には虐待があるっていう事も耳にしたり。悲しかったですね…切ないというか。
 

豊かさとはなにか?フェアトレードを通して伝えたい

 
でもね、現地の子どもたちがすっごくニコニコして挨拶してくれたりするの。日本だと最近少なくなったでしょう?挨拶したら逃げられたり、変な人みたいな…(笑)。防犯もあると思うけど、豊かさって何だろうって感じましたね。

心の豊かさって、物の豊かさと比例しない。日本は豊かになったけど、それって本当の豊かさなのかなとか。だから、商品を通してそういうことを伝えたいし、感じて欲しいですね。

イベント販売からはじまった高橋さんの取り組み

 
2022年5月で4年目を迎えるしゃんてぃこっこ。今でこそ店内には所狭しとフェアトレード商品が並んでいますが、当初はシャプラニールの雑貨をイベント販売するところから始まったのだそう。

高橋さん:ここで今も売っている、シマウマや羊の人形をイベントとか委託販売してみて、でも初めは全然売れなくて(笑) なんでこんなに良いモノなのに売れないのか不思議だったけど、それから少しずつ商品を増やしていって、今ではフェアトレードを知らない方も足を運んで貰えるようになりました。

人気なのは洋服、冬季限定のチョコレートもすごく口どけが良くて好評ですね。フェアトレード商品はすべて、環境にも作り手にも優しいオーガニック製品なんです。

ここにある衣服も化学繊維が合わない人にも安心して使ってもらえるし、フェアトレードだからと言うよりは、品質の良さで手に取ってもらう事も沢山ありますね。

一般的にオーガニックコットンって表示がしてあっても、5%入っていれば表示できてしまうんです。うちで扱う商品は生産ラインもしっかり分かれていて、混じり気のない100%オーガニック。

Leeのフェアトレードデニムも数量限定ですごくレアなんですよ…!

しゃんてぃこっこでは他にも、売り上げの一部を寄付していたり、ここでお買い物をするだけで社会貢献になる仕組み作りをしています。

高橋さん:すこしでも誰かの役にたてばいいなって。店頭で使い終わった切手も回収しています。これもね全国から集まると大きな力になるんです。

私自身もワールドビジョンジャパンという団体を通して女の子のチャイルドスポンサーになっていたり、ここでの売り上げはそうやって循環させていきたいと思っています。
 

難しいことよりも、楽しく伝えること

お話会で現地の経験を話すとき、高橋さんは気を付けていることがあるのだそう。

高橋さん:昔はフェアトレードを知ってほしくて一生懸命だったんです。でも最近は、難しいことよりも楽しく伝える事の方が大事だと思うようになって。

実際の暮らし方とか、日本の原宿みたいな雑踏の通りを大きな牛が歩いてるとか。蛇口をひねって水しか出ないとか。キレイな水とかお湯が普通に出るって凄いことなんですよね…!

日本にいるとそういう当たり前のありがたさに気づくことも少ないから。

途上国のこと、行ったことが無い場所の暮らしを知ることで、日々何ができるか?自分が恵まれている環境にいる事とか、気づいてくれたらいいなって思って話してます。


高橋さんがこれからしていきたいことは、フェアトレードを伝える担い手や、取り組む若い人を増やすことだそう。フェアトレードに興味がある方は、ぜひお店に足を運んでみてくださいね…!
 

高橋さんオススメの山梨スポットをPICKUP!

cafe cotogoto  @cafecotogoto_official
オーガニックのものや体に優しい素材を使用して、 一つ一つ丁寧に心を込めて作られた彩鮮やかなワンプレートランチが人気のカフェ。

@pan.e.bon
季節に合った絵本をピックアップし、その絵本をモチーフにしたパンが食べられる可愛いパン屋さん。

cafepot 
安心できる厳選素材。体にも心にも地球にもやさしい「食」のある暮らし。ベジタリアン・ヴィーガン対応が嬉しいカフェ。

取材先

しゃんてぃこっこ
〒409-3864  山梨県昭和町押越2449-2
HP https://shantichoco.net/
Instagram @shantichoco
Facebook https://www.facebook.com/shantichoco
営業時間:月〜水曜、第2第4土日 11:00~16:00


⋯ この記事を書いた人 ⋯

mai iwasaki

セラピスト歴15年、CLUB SORCIER編集長。山梨暮らしも9年目。
夏場の草むしりに怯えながらも趣味はハーブを育てる事。
16才の娘と3才の息子(小さな人)、戦場カメラマンみたいな夫の4人家族。

Instagram|@salon_sorcier

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